古語関連の情報まとめ。
文字ばかりで面白くないですが、興味のある方は追記よりどうぞw
                        
陰暦関係
●鷹化して鳩となる【たかかしてはととなる】
 七十二候のひとつ。陰暦で2月11日から15日までの5日間。
●竹の秋【たけのあき】
 陰暦3月の異称。この頃、タケの葉が黄色くなることから。
●蛾眉【がび】
 三日月。眉月。陰暦8月3日の月。
●七夜月【ななよづき】
 陰暦7月の異称。
●夏端月【なつはづき】
 陰暦4月の異称。夏の最初の月であることから、夏初月ともいう。
●仲春【ちゅうしゅん】
 陰暦2月の異称。春の3ヶ月の中の月、春のなかば。
●重三【ちょうさん】
 陰暦3月3日の節句。
●年端月【としはづき】
 陰暦1月の異称。
●子日月【ねのひづき】
 陰暦1月の異称。
●初空月【はつぞらづき】
 陰暦1月の異称。
●花津月【はなつづき】
 陰暦3月の異称。
●釜蓋朔日【かまぶたついたち】
 陰暦7月1日。関東地方の一部では、この日に地獄の釜のふたが開き
 解放された死者の霊がこの世に戻ってくるとされている。
●木染月【こそめづき】
 陰暦8月の異名。木々が紅葉して染まるという意から。濃染月ともいう。
●風待月【かぜまちづき・かざまちづき】
 陰暦6月の異名。
風
●送南風【おくりまぜ】
 陰暦7月に吹く南南西の風。盂蘭盆(うらぼん)の精霊を送った頃に吹く南風の意。
●荒南風【あらはえ】
 6月頃に吹く風。
 あるいは本州の太平洋沿岸の各地で吹く、梅雨なかばの風。
●いなさ【いなさ】
 東南から吹く風。特に、台風の時期の強風など。
●黄雀風【こうじゃくふう】
 陰暦5月に東南から吹く風。 この風が吹く頃、海の魚が
 地上の黄雀(ニュウナイスズメ)になるという、中国の伝説による。
●青北風【あおぎた】
 初秋に北から吹く風。雁渡し。
●秋の大風【あきのおおかぜ】
 秋の嵐。
●強東風【つよごち】
 激しく吹く東風。
●鳥風【とりかぜ】
 春、北へ帰る渡り鳥の群れが出す羽音。または、この頃に吹く風。
●春北風【はるならい】
 サクラの花が咲く頃に吹く風。はるきた。
●春疾風【はるはやて】
 春、突然強く吹く風。
●雪消風【ゆきげかぜ】
 雪がとける頃に吹く風。早春の風。
●青嵐【あおあらし】
 青葉を吹きわたる初夏の風。
●色無き風【いろなきかぜ】
 秋の風。
●南薫【なんくん】
 南から吹く、さわやかな夏風
●爽籟【そうらい】
 秋風のさわやかなひびき。
星・天体
●雲漢【うんかん】
 天の河。
●河漢【かかん】
 天の河。銀河。
●銀漢【ぎんかん】
 天の河。
●碇星【いかりぼし】
 カシオペヤ座。
●梶葉姫【かじのはひめ】
 織姫星の異名。
●寄羽の橋【よりばのはし】
 七夕の夜、カササギが羽を並べて天の川にかけるという橋。
●青星【あおぼし】
 天狼(てんろう)。おおいぬ座のアルファ星シリウス。
 冬空に青白く輝く、全天で最も明るい恒星。
●荒星【あらぼし】
 冬の木枯らしが吹きすさぶ夜空に光る星。
●秋去姫【あきさりひめ】
 機を折る女性、特に織女星(こと座のアルファ星ベガ)
●秋北斗【あきほくと】
 秋の夜の北斗七星。
●真珠星【しんじゅぼし】
 おとめ座一等星スピカの異名。スピカ=ラテン語で「穂先」の意。
●七夕七姫【たなばたななひめ】
 織姫の7つの異名。
 秋去姫(あきさりひめ)・朝顔姫(あさがおひめ)・薫姫(たきものひめ)・糸織姫(いとおりひめ)
 蜘蛛姫(ささがにひめ)・梶葉姫(かじのはひめ)・百子姫(ももこひめ)。
月
●淡月【たんげつ】
 光の淡い月。おぼろ月。
●いざよう月【いざようつき】
 十六夜。「いざよう」とはためらう、たゆたうの意。
●繊月【せんげつ】
 三日月などの細い月。
●片割れ月【かたわれづき】
 半分か、それ以上欠けた月。半月。弓張り月。弦月。かたわれ。
●上の弓張り【かみのゆみはり】
 新月から満月の間の月。上弦。
●下の弓張り【しものゆみはり】
 満月から新月に至る間の半月。下弦。
●月白【つきしろ】
 月が出るときに、東の空が白く見えるさま。
●月代【つきしろ】
 月白と同意。また、月(太陰)のこと。
●月の鏡【つきのかがみ】
 晴れた夜の澄んだ満月。
●月の桂【つきのかつら】
 月の雲。
●月の氷【つきのこおり】
 氷のように澄んだ月。また、水面に映る月の輝くさま。
●月の剣【つきのつるぎ】
 三日月の異名。形が刀剣に似ることから。
●月夜烏【つきよがらす】
 美しい月に浮かれるカラス。転じて夜遊び人をさす。
●若月【じゃくげつ】
 三日月の異称。
鳥
●妹背鳥【いもせどり】
 ホトトギスの異名。
●小瑠璃【こるり】
 ヒタキ科の夏鳥。メスは尾が青い。
●雪加【せっか】
 ウグイス科の留鳥。雪下。
●狂鶯【きょうおう】
 春を過ぎてから鳴くウグイス。
●秋沙【あいさ】
 カモ科アイサ属の冬鳥。11月頃、日本に渡来する。
●眉白【まみじろ】
 ツグミ科の夏鳥。まみじろつぐみ。まゆじろとも呼ばれる。
●水恋鳥【みずこいどり】
 アカショウビンの異名。カワセミ科の夏鳥。
●禁め鳥【とどめどり】
 ウグイスの異名。
●友雲雀【ともひばり】
 群れで飛ぶヒバリ。
●匂鳥【にほひどり】
 ウグイスの異名。
●鶍【いすか】
 アトリ科の冬鳥。
●雁が音【かりがね】
 渡り鳥ガンの鳴き声、転じてガンの異名。雁金。
●鳥馬【ちょうま】
 ツグミの異名。
●緋連雀【ひれんじゃく】
 レンジャク科の冬鳥。
●紅鶸【べにひわ】
 アトリ科の冬鳥。
●青巫鳥【あおしとど】
 アオジの異名。
植物
●唐金盞【とうきんせん】
 キンセンカの異名。
●十返りの松【とがえりのまつ】
 マツの花の異名。マツは千年に10回花をつけるという伝説から、転じて
 長い年月を祝う意で用いられる。
●時知らず【ときしらず】
 ヒナギク、またはキンセンカの異名。どちらも花の時期が長いことから。
●常磐樋【ときわあけび】
 ムベの異名。
●常磐桜【ときわざくら】
 サクラソウの異名。
●つみまし草【つみましぐさ】
 セリの異名。
●列列椿【つらつらつばき】
 連なるように咲くツバキの花。
●玉椿【たまつばき】
 ツバキの美称。美しいツバキの意。
●丁字草【ちょうじぐさ】
 ジンチョウゲの異名。
●長春花【ちょうしゅんか】
 コウシンバラの異名。長季花。
●接ぎ松【つぎまつ】
 スギナの異名。
●蔦若葉【つたわかば】
 ツタの若葉。
●鼓草【つづみぐさ】
 タンポポの異名。
●名残の花【なごりのはな】
 散り残っている花。特にサクラの花をいう。
●捩馬蓮【ねじばれん】
 ネジアヤメの異名。
●萩若葉【はぎわかば】
 ハギの若葉。
●白蓮【はくれん】
 ハクモクレンの異名。
●花筏【はないかだ】
 サクラの花が、いかだのように水に乗って流れるさま。
●花一華【はないちげ】
 アネモネの異名。
●花柴【はなしば】
 シキミの異名。
●遊蝶花【ゆうちょうか】
 パンジーの異名。
●狐花【きつねばな】
 ヒガンバナの異名。
●木蓮【きはちす】
 ムクゲの異名。
●枸橘【くきつ】
 カラタチの異名。
●黄金草【こがねぐさ】
 キクの異名。
●紅樹【こうじゅ】
 紅葉した樹木。紅葉。もみじ。
●紅梅草【こうばいぐさ】
 センノウの異名。
●剪紅花【せんこうか】
 センノウの異名。剪秋紗、剪秋羅ともいう。
●冬青【とうせい】
 モチノキの異名。
●玉見草【たまみぐさ】
 ハギの異名。
●玉樟【たまずさ】
 カラスウリの種子。形が結び紋に似ていることから。玉章。
●ととき【ととき】
 ツリガネニンジンの異名。
●嬌柳【たおやなぎ】
 たおやかにしだれたヤナギ。
●たずの花【たずのはな】
 ニワトコの花の異名。
●田菜【たな】
 タンポポの花の異名。
●茜菫【あかねすみれ】
 スミレ科の多年草。春に紅紫色の花をつける。
●狗柳【えのころやなぎ】
 ネコヤナギの異名。
●延命菊【えんめいぎく】
 ヒナギクの異名。
●梧桐【ごとう】
 アオギリの異名。
●白菖【はくしょう】
 ショウブの異名。
●有馬蘭【ありまらん】
 ウチョウランの異名。
●紅槿【こうきん】
 ムクゲの赤い花。
●紫薇【しび】
 サルスベリの異名。
●沙羅【しゃら】
 ナツツバキの異名。
●唐撫子【からなでしこ】
 セキチクの異名。
●紅蜀葵【こうしょっき】
 モミジアオイの異名。
●君影草【きみかぜそう】
 スズランの異名。
●七変化【しちへんげ】
 アジサイの異名。
●日向葵【ひゅうがあおい】
 ヒマワリの異名。
●鳳梨【ほうり】
パイナップルの異名。
●爪紅【つまべに】
ホウセンカの異名。
●天蓋花【てんがいばな】
 ヒガンバナの異名。
●曼荼羅華【まんだらげ】
 チョウセンアサガオの異名。
●蘭の実【あららぎのみ】
イチイの実。
●白英【はくえい】
 ヒヨドリジョウゴの異名。
●水葱【なぎ】
 ミズアオイの異名。
●雁来紅【がんらいこう】
 ハゲイトウの漢名。
●千代見草【ちよみぐさ】
 キクの異名。
●家桜【いえざくら】
 人家の庭に植えてあるサクラ。
●氷室の桜【ひむろのさくら】
 雪の残る山中の、遅咲きの桜。または、氷室に入れた桜。
昆虫
●立羽蝶【たてはちょう】
 
 タテハチョウ科のチョウの総称。中型で、美しい羽を持つものが多い。
●赤立羽【あかたては】
 タテハチョウ科のチョウ。羽が赤い。
●揚羽蝶【あげはちょう】
 アゲハチョウ科のチョウの総称。一般に大型。鳳蝶。
●凍て蝶【いてちょう】
 冬まで生きながらえたチョウ。
●蜻蛉【あきつ】
 トンボの異名。あきつ虫。
●病蛍【やみほたる】
 秋になってから現れる、光が弱くなったホタル。
魚
●魦【いさざ】 
 ハゼ科の淡水魚。
●鯨魚【いさな】
 クジラの異名。勇魚。
●名吉【なよし】
 ボラの幼魚。
●星鮫【ほしざめ】
 ドチザメ科の海水魚。
道具
●納め太刀【おさめだち】
 祈願のために、神社に太刀や木太刀などを奉納すること。
●掛香【かけごう】
 臭気や邪気を払うため、練り香を絹袋に入れて、室内に掛けて置くもの。
●薫衣香【くのえこう】
 衣服に薫き染めるために用いる香。くぬえこう。くんえこう。
祭事
●鎮花祭【ちんかさい・はなしずめのまつり】
 陰暦3月の花の散る頃、疫病の流行を防ぐため、2つの神をまつった神事。
●獺祭【だっさい】
 獺魚(かわうそうお)をまつる祭事。
●霊送り【たまおくり】
 魂送り。盆の16日の夜に送り火を焚き、盂蘭盆にまつった死者の霊を送り返すこと。
●霊迎え【たまむかえ】
 魂迎え。盆の13日に、先祖の霊を家々に迎え入れること。
●流灯【りゅうとう】
 灯篭流し。流灯会。
●門火【かどび】
 迎え火と送り火。
●浦祭【うらまつり】
 船の安全・豊漁・浦の繁栄などを祈願して、港や海辺で行われる祭り。
●一の午【いちのうま】
 午祭り。2月の最初の午の日に、各地の稲荷神社で祭典が行われる。初午(はつうま)。
季節の神
●東帝【とうてい】
 春の神。
●竜田姫【たつたひめ】
奈良県生駒郡の竜田山を神格化したもの。秋を司る神とされる。
●白帝【はくてい】
五行説で、西方、秋を支配する神。
自然現象
●片蔭【かたかげ】
 日光の当たらない場所。日陰。
 あるいは、夕方になって、広い範囲に日陰ができること。かたかげり。
●海霧【じり】
 春または夏に、海上に発生する濃霧。
●佳宵【かしょう】
 良夜。
●風津波【かぜつなみ】
 台風のもたらす高波。
●竜灯【りゅうとう】
 不知火。
●秋の声【あきのこえ】
 もの悲しい、秋の風情を感じさせる音。風の音など。
●霾【ばい】
 中国北部の黄土が風で舞い上がり、浮遊する現象。
●鳥曇【とりぐもり】
 春、渡り鳥が北に帰る頃の曇り空。
●鳥雲に入る【とりくもにはいる】
 鳥が北へ帰る姿が雲に消えるようす。
●名残の霜【なごりのしも】
 八十八夜の頃に降りる霜。
●青葉闇【あおばやみ】
 枝や葉が生い茂り、木陰が暗いこと、また、そのような場所。木の下闇(このしたやみ)
 
●氷面鏡【ひもかがみ】
 氷の張った池などを、鏡にたとえた語。
●旻天【びんてん】
 秋の空。
●晩霞【ばんか】
 夕方にたつ霞。
●青嶺【あおね】
 青々と木々が生い茂った山。
●夏隣【なつどなり】
 春の終わりの頃、夏の気配が感じられることをいう。夏近し。
●遠蛙【とおかわず】
 静かな夜、遠くからきこえる蛙の声。
●初音【はつね】
 ウグイスが初めて鳴くこと。
雪
●名残の雪【なごりのゆき】
 春に入ってから降る雪。または、春になっても消えずに残っている雪。
●斑【はだれ】
 雪がはらはらとまばらに降るさま。また、斑雪の略称。はだら。
●太平ら雪【たびらゆき】
 春近くに降る、大きな雪片の雪。だんびら雪。
●雪鬼【ゆきおに】
 雪の精がなるという鬼。
雷
●稲の殿【いねのとの】
 稲妻の異称。
●雷神【らいじん】
 いかずちの神。雷鳴と稲妻を神格化したもの。
●雷電【らいでん】
 稲妻と雷。
●雷火【らいか】
 いなびかり。または、落雷。落雷によって起こる火。
      
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